2008年6月14日岩手・宮城内陸地震(暫定)

岩手県南部を震源としてM7クラスの逆断層型の大地震が発生しました.逆断層型の地震は,透谷ここでは,FDSNとGSNの地震波形記録をIRIS-DMCからダウンロードして,地震時の断層面上の滑り分布を求めました.まだ,暫定解であり,ABIC最小解となっていません.そのため,破壊領域の大きさや最大滑り量等は若干変化する可能性があります.
 破壊は震源から約20km南,岩手県南部から県境を越えて宮城県に伝搬しており,地震開始から約10秒継続しています.破壊は地表近傍に集中しており,被害が一部に集中している原因になっていると考えられます.断層運動の規模に比例するモーメントマグニチュードは6.8となり,気象庁マグニチュードである7.2より0.4程度小さくもとまります.阪神大震災を引き起こした地震と同程度の地震と言えます.現在のところ,震源メカニズムから推定される二つの断層面(西北西傾斜の断層面と東傾斜の断層面)のどちらが動いたかは分かりません.(八木勇治・西村直樹,筑波大)

主な解析結果

西北西傾斜の断層面を仮定した場合
地震モーメント Mo = 2.1 x 10**19 Nm (Mw 6.8);
破壊継続時間 T = 10 sec ;
震源: (depth= 6.0 km).
破壊進展のアニメーション:  gif ファイル, mpeg ファイル 
明るくなっているところほど大きくずれている.側が南南西方向で,この方向に主破壊が伝搬している.
東傾斜の断層面を仮定した場合
地震モーメント Mo = 2.1 x 10**19 Nm (Mw 6.8);
破壊継続時間 T = 10 sec ;
震源: (depth= 8.0 km).
破壊進展のアニメーション:  gif ファイル, mpeg ファイル 
明るくなっているところほど大きくずれている.左側が南方向で,この方向に主破壊が伝搬している.(西北西傾斜の断層面と横軸の方向が逆転していることに注意)

すべり量分布(地図上にプロット)

震源は防災科研Hi-netで自動決定された値を使用している。

震源メカニズム解,震源時間関数,滑り量分布

観測波形(黒線)と理論波形の比較

使用した観測点分布